ホンダ シビック▲スポーティな外観、VTECターボを6速MTで操る楽しさ、そして300万円を切る価格など、先代シビックにはおいしさが詰まっている!

新型登場で、改めて先代の価値を見直してみる

2021年9月に発売された新型シビック。現時点でハッチバックのみが販売されていて、新車の注文から工場出荷までの期間は約2ヵ月あまりとなっています。

現在の世界情勢や他モデルの状況を鑑みると、さして長すぎるわけではありませんが、やはり「思い立ったらすぐに欲しい!」というのが本音。

そこで注目したいのが、中古車で買える先代モデルです。新車よりも早く手元に車がやってくるし、何より中古車の方が新車より購入金額を抑えることができます。

先代の中でもオススメは、2020年1月マイナーチェンジ後の後期型。エクステリアデザインのリフレッシュに加え、すべてのモデルでHonda SENSINGが標準装備となっているからです。

この記事ではそんな先代・後期型のシビックと新型シビックを比べ、それぞれの優位性、割り切れる部分とそうでない部分を明らかにしてみたいと思います。
 

ホンダ シビック ▲先代後期型はまだ初回車検を迎えていない新しいモデル。条件のいい中古車が探しやすいのも魅力!

▼検索条件

ホンダ シビック(10代目) × 後期型(2020年1月以降) × 全国
 

【先代シビックがオススメの理由】同等の動力性能がお得な価格で手に入る!

ホンダ シビック ▲2020年1月のマイナーチェンジでバンパーやグリルまわりのデザインを変更し、精悍なイメージになった先代・後期型

先代シビックは2017年9月に日本に導入されました。ラインナップはハッチバックの他、セダンとタイプRがあります。ここでは新型と比較するため、ハッチバックモデルに焦点を絞りたいと思います。

先代シビックの搭載エンジンは1.5L VTECターボで、ハッチバックモデルのトランスミッションはCVTと6速MT、2種類が用意されており、このラインナップは新型と変わりません。

2020年1月のマイナーチェンジで、前後バンパー、フロントグリル、リアロアガーニッシュ、アルミホイールのデザインを変更。スポーティなイメージが一層強調されています。

ちなみに、先代シビックはモノグレード展開。CVTにするか6速MTにするかの2択なので、グレード選びで悩む必要はありません。

そして中古車市場では、マイナーチェンジからまだ2年しかたってないこともあり、お得な価格でコンディションのいい物件が多くなっているという状況なのです。
 

 

【デザイン】スポーティさが強調されているのは先代

ホンダ シビック ▲アグレッシブなイメージの先代後期モデル(手前がハッチバック、奥がセダン)
ホンダ シビック ▲新型はボディ全体で空力性能を高め、シンプルさの中に上品さを感じるデザインになっている

新型モデルと先代モデルでは、デザインの方向性が大きく異なります。

新型は“Sokai Exterior”というテーマのもと、シンプルなラインで上質さを強調したデザインになっているのが特徴。リアスタイルはルーフがリアに向かってなだらかに落ちていく形状になっており、クーペのような伸びやかさが感じられます。

一方の先代モデルは、大開口のバンパーに鋭い目つきをしたヘッドライト、空力を高めるためのエアロパーツなどによりスポーティなイメージが強調されています。ベルトラインも水平基調になっている新型に対して、先代はリアに向かって上がっていくデザインにより、見た目からもスピード感がある印象を強く受けます。

ボディサイズは下記のとおりとなっており、新型がわずかに大きくなっていますが、ほぼ同じくらいといっても差し支えないでしょう。
 

ホンダ シビック ▲新型と先代のサイズ比較
ホンダ シビック ▲新型のインテリア。水平基調で落ち着いた雰囲気を高めている
ホンダ シビック ▲先代のインテリア。インパネはスポーティさと上質さを両立させるデザインを目指している
 

【走行性能】鋭い走りを楽しめる先代後期モデル

ホンダ シビック ▲セダンに比べてスポーティな味付けの1.5L VTECターボ
ホンダ シビック ▲先代のMTは後期型でショートストローク化されスポーティさが高められた

シビックのハッチバックはスポーティな走りが伝統です。先代、そして新型もその路線は変わりません。そのため、いずれにもCVTに加え、6速MTがラインナップされています。

搭載エンジンはどちらも2.4Lエンジンに匹敵するトルクを発揮する1.5L VTECターボを搭載。最高出力は134kW(182ps)で、最大トルクは240N・m(24.5kg-m)となっていますが、先代はCVTのみ220N・m(22.4kg-m)となっています。

数値的には新型と先代でほとんど差はありません。でも、乗り味は新型の方がややマイルドになった印象です。これはデザイン同様に、新型は走りでも上質さを追求しているからでしょう。

鋭い走りを楽しみたい人は先代がオススメ! 中でも後期型の6速MTはシフトノブの形状を変更し、さらに前期型に比べてショートストローク化されました。これにより小気味いいシフトチェンジが可能になっています。

燃費は新型が16.3km/Lに対し、先代後期が16.4km/L(いずれもWLTCモード)。どちらもほぼ変わらない燃費性能となっています。
 

 

【居住性/荷役性】新型の方が室内空間はやや大きめ

ホンダ シビック ▲サポート性に優れた先代のフロントシート

新型、先代ともにシートポジションは低めに設定されています。ただ、先代は運転席に60mmの可動域があるハイトアジャスターが付けられているので、体格に合わせて最適なドライビングポジションに設定が可能です。

荷室容量を確保するために先代の後席はセダンモデルよりもやや前に設置されました。そのため、ゆったり乗れるという感じではないものの、シート形状を工夫して標準的な体格の人なら窮屈さを感じないように設計されています。
 

ホンダ シビック ▲開口部が大きく使いやすいラゲージルーム。容量もしっかり確保されている

新型のラゲージルームは先代より32L大きくなっています。しかし、先代もハッチバックとしての使い勝手にこだわられています。

ルーフ部分までガバっと開くタイプなので荷物の積み降ろしはとても楽。容量も420Lと十分な広さがあります。

トノカバーは前後ではなく世界で初めて左右に伸ばすタイプを採用。左右どちらにも伸ばせて使い勝手は良好です。
 

 

【装備/安全性能】新型はてんこ盛りだが、先代も充実

ホンダ シビック ▲先代も先進安全装備は充実している。後期型には新機能も追加された

登場したばかりの新型には、高速道路などの渋滞で車間距離を保ちながらアクセル、ブレーキ、ステアリングの操作をアシストするトラフィックジャムアシスト(CVT車)が搭載。さらに、先行車や対向車を検知してその部分だけハイビームを抑えるアダプティブドライビングビーム(EXに標準装備)などの最新装備も備わっています。

しかし、先代も電子制御式パーキングブレーキをはじめ、停車時にブレーキペダルから足を離しても停車状態を保つオートブレーキホールド、キーを持っていれば車から離れると自動でドアロックしてくれるオートドアロック機能などが搭載されています。

さらに、2020年1月以降の後期型には、Honda SENSINGに歩行者事故低減ステアリングと先行車発進お知らせ機能が追加されました。
 

 

先代後期のシビックを買うならこの条件がオススメ!

ホンダ シビック ▲MT車はCVTより30万円程度高くなっているが、気軽にスポーツ走行を楽しみたい人にはベストチョイスになるはず!

各項目で説明したように、先代の中でもオススメは2020年1月以降の後期型です。先代全体では約530台余りの中古車が流通していますが、そのうち後期型は約100台。

選択肢が少ないように感じますが、大半が走行距離2万km以下でグレードによる差異がないため、それなりに選びやすい状況と言えるでしょう。

先代シビックを選ぶ際の大きな分かれ道がMTかCVTかという点です。

先代後期のMT車は約30台弱流通していて、価格帯は総額290万~380万円。総額350万円くらいまではディーラーのデモカーアップ車が多く、低価格帯でも走行距離1万km台のものが中心です。

価格の違いはナビのグレードなどによるもの。総額350万円を超えるものはアルミホイールやエアロパーツで社外品が付いているものになります。

ノーマルの状態でもスポーティさは十分際立っているため、まずは310万円を目安に探してみるのがいいでしょう。
 

▼検索条件

ホンダ シビック(10代目) × 後期型(2020年1月以降) × MT × 全国
ホンダ シビック ▲オプションのトップロードサンフール付きの中古車はCVTで総額290万円から見つかる

一方、CVT車の流通量は70台ほどで、価格帯は総額260万~380万円。低価格帯を見ると、MTより30万円近く安くなっています。

CVTモデルも走行距離は2万km以下のものが中心で、1万km以下のものもたくさん流通しています。

スポーティなスタイルを楽しみつつも楽に運転したい人、なるべく価格を抑えて購入したい人はCVT車がオススメ。

こちらもまずは、お得度の高い総額300万円以下の価格帯からチェックしてみてください。
 

▼検索条件

ホンダ シビック(10代目) × 後期型(2020年1月以降) × CVT × 全国

▼検索条件

ホンダ シビック(10代目) × 後期型(2020年1月以降) × 全国

※記事内の情報は2022年3月8日時点のものです。
 

文/高橋満 写真/ホンダ

高橋満(たかはしみつる)

自動車ライター

高橋満(BRIDGE MAN)

求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL