【ジャガー Xタイプの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどまとめ
カテゴリー: 特選車
タグ: ジャガー / セダン / ステーションワゴン / クルマを選び始めた人向け / 高級 / FF / 4WD / Xタイプ / Xタイプエステート / 人気中古モデル徹底ガイド / 高橋満
2021/10/09
ジャガー Xタイプの中古車は今
ジャガーユーザーの裾野を広げるために開発されたXタイプ。メルセデス・ベンツ CクラスやBMW 3シリーズと同じDセグメントに位置するモデルだ。
デビュー時は2.5Lと3LのV6エンジンを搭載する2モデルで駆動方式は4WDのみの設定だったが、その後、前輪駆動の2.1Lエンジン搭載モデルが追加された。
コンパクトでも、インテリアはジャガーらしい優雅な仕様となる。ATセレクターはジャガー伝統のJゲートになっている。
2004年7月にはジャガー初となるワゴンモデルのXタイプエステートも導入された。こちらは、2.1Lと2.5Lという2種類のエンジンラインナップになっている。
中古車相場はセダンが総額40万~160万円、エステートが総額50万~100万円という状況だ。
ここからはXタイプ/Xタイプエステートの特徴や中古車相場について紹介する。
▼検索条件
ジャガー Xタイプ/Xタイプエステート × 全国Xタイプ(初代)の特徴と中古車相場
■Xタイプ(初代) DATA
生産期間:2001年9月~2009年12月
中古車流通量:約40台
中古車価格帯:20万~130万円
全長:4685mm × 全幅:1790mm × 全高:1420mm
■Xタイプ(初代)の特徴
Xタイプは2001年に日本導入されたジャガーのミドルサイズセダン(ジャガーのラインナップ的には小型モデル)で、当時のジャガーのエントリーモデルという位置づけだった。
ジャガーといえば王室御用達の高級ブランドだが、当時のジャガーはフォード傘下にあり、ブランドの裾野を広げるために開発されたモデルだ。
ライバルモデルはメルセデス・ベンツ CクラスやBMW 3シリーズ、アウディ A4などが挙げられる。デビュー時は、新車価格500万円以下でジャガーに乗れると話題にもなった。
プラットフォームはフォード モンデオがベースになっていて、ボディサイズは日本の街中でも運転しやすいサイズ感である。
搭載エンジンは2.5Lと3LのV6の2種類。デビュー時は4WDのみの設定しかなかった。
エントリーモデルとはいえ、インテリアはジャガーの名に恥じない上品な仕立てになっており、布製シートは肌触りがよく、本革シートも上質な革が採用された。
インパネデザインは1994年に日本導入されたXJのデザインをモチーフにしていて、立体的なデザインや木目の使い方は高級車そのもの。ジャガーの伝統であるATセレクターのJゲートも採用されている。
リアシートに座ったときの丸みを帯びたサイドウインドウのシルエットも、ジャガーのサルーンならではのスタイルだ。
2002年5月には、2.1L V6エンジンを搭載したグレード「2.0 V6」を新設定。このモデルの駆動方式はFFになる。
これ以降の主な変更箇所は以下のとおり。
【2003年11月 一部改良】
・パワーシートとオーディオを仕様変更
【2005年6月 一部改良】
・「2.0 V6」にクラシックレザーシートと前席シートヒーターを採用
【2006年5月 グレード追加】
・「3.0 ソブリン」をカタログモデルとして新設定
【2008年6月 マイナーチェンジ】
・ジャガー共通のメッシュグリルとバッジを採用
・新デザインのバンパーを採用
・ウインカー内蔵ドアミラーを採用
・インパネ、シート、ドアトリムのデザイン変更
■Xタイプ(初代)の中古車相場
現在流通している中古車の7割以上が2.1Lエンジン搭載車。Xタイプの中古車はすでに相場の底を打っていて、年式による価格差は少ない。
総額50万円以下の低価格帯でも、走行距離が5万km前後のものが見つかる。
ただ、2008年のマイナーチェンジ以降のモデルはまだ車両本体価格が100万円を超えているものが多い。
2.5Lエンジン搭載車の価格帯は40万~90万円、3Lエンジン搭載車はわずか2台しか流通していなかった。
Xタイプはデビューから20年経過していて、最終モデルも10年以上経過したものになる。購入後の不安材料を挙げるとしたら電気系だろう。中でも故障時はユニットごと交換しなければならないエアコンは、修理費用がかなり高めになる。
場合によっては車両本体価格以上の修理費が必要になるケースも考えられるので、購入時は冷房、暖房の両方を作動させるとともに風量も変えてみて、きちんと作動するかをチェックしよう。
もし記録簿が付いているなら、エアコンユニットの交換歴があるかなどを見てみよう。比較的最近エアコンユニットが新しいものに変えられていたら安心感は高まるはずだ。
▼検索条件
ジャガー Xタイプ(初代) × 全国Xタイプエステート(初代)の特徴と中古車相場
■Xタイプエステート(初代) DATA
生産期間:2004年7月~2009年12月
中古車流通量:約10台
中古車価格帯:30万~150万円
全長:4730mm × 全幅:1790mm × 全高:1485mm
■Xタイプエステート(初代)の特徴
セダンから遅れること3年。ジャガー初のワゴンモデルとなるXタイプエステートが登場。
Xタイプの競合モデルであるメルセデス・ベンツ CクラスやBMW 3シリーズは多くのモデルでセダン以外にワゴンも用意している。ジャガーもそこに合わせて商品力を高めたことになる。
エステートはBピラーから後ろを新設計して、ジャガーらしい美しさに利便性をミックスした。ボディサイズは全長が45mm延長され、全高は65mm高くなっている。
搭載エンジンは2.1L(2.0 V6 SE)と2.5L(2.5 V6 SE 4WD)のV6で、駆動方式は2.1LがFF、2.5Lは4WDになる。装備内容や仕様、そして一部改良の概要は基本的にセダンと共通になる。
2006年6月にはグレード名が「2.0エグゼクティブ」、「2.5エグゼクティブ」に変更された。
■Xタイプエステート(初代)の中古車相場
Xタイプエステートは流通している台数がかなり少ないため相場を形成しているとは言いがたく、中古車の状態により価格にかなりバラつきがある。
グレード別には「2.0エグゼクティブ」が多くなっている。
走行距離5万km以下を条件とするなら、予算は最低でも100万円を見ておきたい。
機関系などは基本的にセダンと共通なので、中古車購入時は電気系の作動状態をしっかりチェックしよう。
▼検索条件
ジャガー Xタイプエステート(初代)× 全国※記事内の情報は2021年10月5日時点のものです。
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL