ホンダ ステップワゴン(4代目)の車両平均価格がついに100万円を切ってきた! こなれた印象になってきたが、どんな物件が狙い目か?
2021/09/03
王道ミニバンの4代目がついに登場時の半額に!?
1996年に初代モデルが登場したステップワゴンは、今でこそミニバンのレイアウトとして当たり前となったフロントエンジンフロントドライブを採用した先駆けで、多くのフォロワーを生んだ名車のひとつ。
そんな人気の高いステップワゴンですが、2009年に登場した4代目モデルも価格がこなれてきて、いよいよ中古車の車両平均価格が100万円を切るようになってきました。
ミニバンとしての実力は折り紙付きの4代目ステップワゴン、果たしてどんな仕様を狙うのがベストなのでしょうか?
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ホンダ ステップワゴン(4代目)×全国4代目ステップワゴンをおさらい
2009年10月に登場した4代目ステップワゴンは、先代モデルがダウンサイジングをして不評だったために再びボディを5ナンバーサイズの範囲内で大型化し、クラス最大(デビュー当時)の室内空間を実現。
搭載エンジンは先代に設定されていた直列4気筒2.4L仕様を廃し、前車2Lのみのラインナップとし、前輪駆動車には新たにCVTを採用し、燃費性能の向上が図られていました(前期4WD車は5速AT)。
3列目シートは多くのライバル車が左右跳ね上げ式や折り畳み式を採用している中、ステップワゴンは床下格納シートを採用し、3列目シートを使用しない場合はすっきり広々のラゲージあふペースを実現していました。
ラインナップは標準仕様とドレスアップモデルであるスパーダが用意され、一部グレードにはガラスを贅沢に使ったスカイルーフを設定し、開放感溢れる車内空間となっている点も特徴的です。
2012年春にはマイナーチェンジが実施され、内外装がリファインされた他、新たに新開発のCVTを採用し、アイドリングストップ機能も採用したことで、元々クラストップクラスだった燃費性能を向上。それまで5速ATだった4WD車にもCVTが採用されています。
さらに、外観をよりスタイリッシュにするとともにスポーティな装備を施した「スパーダZ クールスピリット」を設定し、商品力がより向上しました。
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ホンダ ステップワゴン(4代目)×全国4代目ステップワゴンを狙うならどんな仕様がいい?
現行型となる5代目が登場して6年が経過し、代替えもひと段落したことや、新型がダウンサイジングターボ(1.5L)やハイブリッドをラインナップしたこともあって順調に(?)値落ちが進んでいる印象の4代目ステップワゴン。
とはいえ、当時クラストップレベルだった燃費性能などは、他の2Lガソリンエンジンを搭載したライバル車と比較しても決して劣るものではなく、価格を考えれば十分コストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。
そんな4代目ステップワゴンを狙う場合、どんな仕様をチョイスするのがいいのか、いくつかパターンをピックアップしてみました。
その1 車両価格100万円以下×走行距離6万km以下×修復歴なし
運とタイミングさえ合えば、支払い総額100万円以内も狙うことができ、120万円を見ておけば良い物が手に入る価格帯。かつ走行距離6万km、そして修復歴なしというやや欲張りな組み合わせとなりますが、まったくヒットしないこともなく、うまくすれば掘り出し物を入手できるかも……という条件です。
やはり、ファミリーカーとして使われることが多いステップワゴンですから、小さなお子さんが乗っていたケースも多く、距離が進むにつれて特に内装のダメージが顕著になってきますが、距離の薄い物件であればその可能性も低くなるのが狙いどころ。
ヒットする物件の多くは前期型の非スパーダ系となりますが、実用的な装備の内容は標準車でもスパーダとほぼ同等となるため、大きな問題はないでしょう。ただ、Gグレードはパワースライドドアがオプション装備となるため、オプション装着されているものか、Gグレード以外のものを狙いたいところです。
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ホンダ ステップワゴン(4代目)×走行距離6万km以下 ×車両価格100万円以下 ×修復歴なし ×全国その2 衝突被害軽減ブレーキ&アダプティブクルーズコントロール付き車両
家族を乗せてドライブを楽しむのであれば、万が一のときに被害を軽減してくれる装備は積極的に選択したいもの。2009年デビューと、今から10年以上前のモデルではありますが、一部グレードにはその装備が備わっているものもありました。
それが、通常モデルの「Li」グレードと、スパーダの「Zi」グレードです。どちらも最上級グレードということで物件数は多くありませんが、安いものでは総額50万円台から存在し、総額150万円ほど見ておけば低走行の物件も射程圏内となります。
また、衝突被害軽減ブレーキ装着グレードにはアダプティブクルーズコントロールも同時に標準装備となるため、長距離移動の疲労軽減にもつながる点も見逃せないポイントと言えるでしょう。
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ホンダ ステップワゴン(4代目)×2.0スパーダ ×2.0Li ×2.0Li 4WD ×2.0スパーダZi ×2.0スパーダZi 4WD ×全国その3 2列目キャプテンシート仕様×走行距離7万km以下
3列目シートを備え、多人数乗車が可能なミニバンであっても、普段はそこまでフル乗車をする機会は少ないもの。それであれば、2列目がキャプテンシートとなった7人乗り仕様を狙うというのもアリではないでしょうか。
両側にアームレストが備わるキャプテンシートはベンチシートに比べて快適性は段違いですし、前後のシートへのアクセスも容易と、普段は4人以上乗ることが少ないユーザーにとってはメリットしかありません。
キャプテンシート仕様が追加されたのは2012年のマイナーチェンジ時なので、後期型のみの装備となりますが、走行距離7万km以下に絞っても、総額150万円前後で狙える物件も比較的多く、買い得感の強い仕様と言えそうです。
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ホンダ ステップワゴン(2012~2015年) × 走行距離7万km以下 × 2.0G × 2.0スパーダ × 2.0スパーダZ × 全国
4代目ステップワゴンはパワートレインこそ2Lのみとシンプルになりましたが、それでも仕様は多いため、自分の使用用途にあったグレードをピックアップしたいところ。
価格もこなれてきたので、そろそろミニバンに乗り替えたいと検討中のユーザーにはピッタリの1台と言えるのではないでしょうか!?
荷物が多いご家族の送迎、買い物などの日常生活、子育てなどなど、ご自身の条件に合うものをぜひ、探してみてくださいね!
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ホンダ ステップワゴン(4代目) × 全国※記事内の情報は2021年8月27日時点のものです。
自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。