【トヨタ MR-Sの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
カテゴリー: 特選車
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2021/08/04
トヨタMR-S中古車は今
ミッドシップレイアウトで2シータークーペの、トヨタ MR2の後継モデルとして1999年に登場したMR-S。
エンジンをシート後ろに置き、後輪を駆動させるミッドシップレイアウトを継承しつつ、屋根の開く2シーターオープンカーとなった。
現在の中古車台数は約160台、平均価格は98万円となっている。
生産終了から10年以上たつが、希少なミッドシップのスポーツカーとして人気が高く、平均価格は高値安定で推移している状況だ。
ここからはMR-Sの特徴や中古車相場について紹介する。
▼検索条件
トヨタ MR-S(初代) × 全国MR-S(初代)の特徴と中古車相場
■MR-S(初代) DATA
生産期間:1999年10月~2007年04月
中古車流通量:約160台
中古車価格帯:40万~400万円
■MR-S(初代)の特徴
トヨタは1984年から、ミッドシップレイアウト2シーターのMR2を販売していた。
車名は「ミッドシップ・ランナバウト・2シーター」から付けられたものだ。ランナバウト(runabout)とは「その辺を気軽に走り回る乗りもの」を意味する言葉である。
後継モデルのMR-Sの車名は、MR2を継承するように「ミッドシップ・ランナバウト・スポーツカー」の頭文字から取られている。MR2がクーペだったのに対し、MR-Sはオープンカーとして登場した。
わざわざ「スポーツカー」を名乗ったのは、ハイパワー化という時代の波に飲まれて最高出力245psを誇った2代目MR2から一転、初代の「その辺を気軽に走り回る」ことに改めて立ち返るという意思の表れだ。
ハイパワーではなく旅先の山道、いや交差点を曲がるだけでも、「その辺を気軽に走り回る」何気ない日々で運転が楽しいと思えるスポーツカーを目指したというわけだ。
最高出力は、2代目MR2より100ps以上下回る140ps。ターボではなく、気持ち良く吹け上がる1.8L自然吸気エンジンを搭載した。2代目MR2に対し車重は一気に320kgも軽くなり、車両重量は1tを切っている。
こうした徹底した軽量化と、ミッドシップゆえの駆動輪(後輪)へのトラクションのかかりやすさもあって、わずか140psだが加速感は十分に高い。しかも、屋根を開けて走る開放感が運転の気持ち良さにもつながった。
一方で、堅守したミッドシップレイアウトが抱える、「曲がりやすい=クルッと回転してしまう」という課題に対しては、2代目MR2に対し50mmのロングホイールベース化と軽量化などによって対応し、曲がる楽しさと安定性を両立させた。
トランスミッションは当初5速MTのみとされたが、2000年12月にクラッチペダルのない2ペダル5速MTが追加された。2002年8月のマイナーチェンジでは、MTと2ペダルMTともに6速化されている。
また、リアタイヤが205/50R15から215/45R16となるなど、グリップの向上が図られた。
デビュー時の車両本体価格は188万~198万円。2007年4月まで販売されたが、後に続くモデルが出ないまま、1世代限りで生産が終了した。
■トヨタMR-Sの中古車相場
生産終了から10年以上が経過していることもあり、全体の約3分の1が走行距離10万km超となっている。最安値帯は総額50万~70万円で、このゾーンでは多走行車が多い。
一方、走行距離5万km以下の物件は1割強と少ないものの、総額100万円以下で狙えるものもある。今後、流通量がグンと増えることは考えにくいため、低走行車狙いならこまめな相場チェックをオススメしたい。
MTは全体の約3分の2を占めており、選択肢は豊富だ。2ペダルMTと比較すると価格はやや高め。MT車で走行距離5万km以下なら、予算目安は140万円からと考えておこう。
総額200万円以上の高価格帯には、2006年11月に販売された「Vエディション ファイナルバージョン」が多い。これは、最上級グレードの「Vエディション」に備わる本革のシートやドアトリムがレッドまたはブラックとなり、随所にチタン調シルバーがあしらわれた特別仕様車だ。
手軽に「ランナバウト」を楽しみたいなら、走行距離7万km前後で予算100万円から狙える2ペダルMTを狙うのがオススメだ。
▼検索条件
トヨタ MR-S(初代) × 全国※記事内の情報は2021年7月30日時点のものです。
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。