▲2013年に発売された新型オデッセイ。コンセプトはそのままに、あらゆる面で進化しての登場となった▲2013年11月に発売された新型オデッセイ。コンセプトはそのままに、あらゆる面で進化しての登場となった

ミニバントップクラスの走りと居住性を併せ持つオデッセイの相場についに変化が

2013年11月に登場した現行型オデッセイ。1994年にデビューした初代から数えて5代目となるホンダ製ミニバンの代表選手です。現行型のポイントは、オデッセイ史上初となる両側スライドドアを採用したところ。さらに、2016年2月に待望のハイブリッド車が追加されたことも、20年以上続く同車の長い歴史において革新的な出来事でしょう。

そんな現行型オデッセイがここへ来て、中古車としての魅力もググッとアップしてきています。きっかけはズバリ、ハイブリッド車が追加されたこと。長らく流通量の伸び悩み&相場の高値安定が続いていた現行型オデッセイの中古車相場ですが、ちょうどハイブリッド車が追加された2ヵ月後の今年4月から、流通量が増加傾向に。併せて、相場の平均価格も急激に下がり始めました。

ここで今一度、現行型オデッセイについておさらいしておきましょう。いかにも“走りがよさそう”な低いフォルム&スポーティなスタイルで、オデッセイを一躍大ヒットモデルに押し上げた3代目と、そのコンセプトをしっかり受け継いだ旧型(4代目)から、大きく進化したのが現行型です。

先に挙げた両側スライドドアをはじめ、ステップの高さを旧型より60mm下げたり、同クラスミニバンのライバルであるトヨタ エスティマ(現行型)より室内高を70mm高くするなど、「ミニバンに求められる快適性」が高められています。さらに7人乗り仕様には、2列目にオットマン付きのプレミアムクレードルシートを採用する他、「走るラウンジ」を目指し質感もアップ。

その一方で、シリーズ2代目から設定されオデッセイ人気を決定づけた“走りのグレード”であるアブソルートも健在。ガソリン車のパワーユニットは全車2.4Lのi-VTEC+CVTですが、アブソルートのエンジンにはダイナミックな加速と優れた燃費性能を両立する直噴技術を採用。CVTも7スピードモード+パドルシフト付きに。最高出力は標準車が175psなのに対し、アブソルートは185ps。10mm車高を下げた伝統のローダウンサスペンションも、もちろん備わっています。

▲車高が高くなったことで室内空間はさらに広々。2列目のリクライニングはマッサージチェアを思わせるほど ▲車高が高くなったことで室内空間はさらに広々。2列目のリクライニングはマッサージチェアを思わせるほど
▲3列目は3人並んで座れるサイズ。7人が楽々乗れる空間設計となっています ▲3列目は3人並んで座れるサイズ。7人が楽々乗れる空間設計となっています

ハイブリッドの登場で、台数増・価格減というトレンドに! ついに買いの時期に突入

そんな現行型オデッセイですが、中古車市場でのグレード別流通量を見てみると、なんと、全体の8割がガソリン車のアブソルートという状況です。つまり、現時点での現行型オデッセイの中古車相場は、アブソルートの相場と考えてよいでしょう。ちなみにニューカマーのハイブリッド車は30台前後と極少。狙いはアブソルート一本です。グレードでは、装備充実のアブソルートEXが最多で、アブソルートの標準車が続きます。安全運転システム「Honda SENSING」搭載車は、まだまだ少なめ。

以上のような状況から、今、現行型オデッセイの狙い目は、ズバリ総額250万円以下で走行距離5万km前後のアブソルートEX! 金額的にはまだ高く感じますが、総額250万円なら3年落ちで新車時価格より100万円以上安く買える計算です。今後も初回車検の買い替えで発生した中古車が市場に流入してくるはず。現行型オデッセイの最初の買い時は、もうしばらく続くでしょう。

▲3列目は床下収納が可能。座席が下に隠れるので、荷物の積み込み方で悩む必要もありません ▲3列目は床下収納が可能。座席が下に隠れるので、荷物の積み込み方で悩む必要もありません
▲こちらは2016年2月に発売されたオデッセイ ハイブリッド。外見はそのままに、燃費性能を格段に向上させています ▲こちらは2016年2月に発売されたオデッセイ ハイブリッド。外見はそのままに、燃費性能を格段に向上させています

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text/編集部
photo/尾形和美