「高値安定」で有名なフィアット 500に100万円以下の中古車が出始めた!?
カテゴリー: 特選車
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2015/11/11
3回めの車検を迎えたことで初期年式を中心に下落
ポップで可愛らしいビジュアルと小気味良い走りで人気のフィアット 500ですが、人気ゆえに中古車相場はまったくの高値安定で「新車価格とそんなに変わらないよ!」と言いたいほどの状態が続いていました。しかし、ここへ来てそんなフィアット 500も、一部のモデルは100万円を切ってきたことをご存じでしょうか? それも車両価格ではなく「支払総額」が、です。
総額100万円以下で狙えるようになったのは、具体的には導入初年度にあたる08年式を中心とする1.2 8V系で、同年式の1.4 16V系は総額で見ると100万円を少々超える場合が多いようです。「ポップ」や「ラウンジ」「スポーツ」など個別のグレードは様々ですが、これらモデルの初期年式が今、ちょっと前と比べるとお手頃になってきました。
このあたりのフィアット 500が安くなってきた理由は、まず第一に車検サイクルの問題です。導入初年度にあたる08年式は今年3回めの車検年にあたりますので、売る方も買う方もさすがに「値ごろ感」みたいなものが売買には必須だと感じ始めます。そうなると、よりスムーズな商取引を促進するため、なんとなく平均価格が下がっていくのが市場メカニズムというもの。で、その動きに合わせて他年式でも格安な物件が出始めているというのが昨今のフィアット 500なんです。
走行距離はやや多めとなるため保証は付けたい?
もうひとつの理由は「走行距離が多めの物件が増えてきた」ということです。多めといってもせいぜい4万km台から6万km台が中心で、実際に使うにあたっては何の問題もない場合が多いのですが、中古車価格と走行距離の関係にはいくつかの「山」があります。まず1万kmを超えるとグッと安くなり、その次に安くなるのが「3万km」「5万km」という山です。そしてこれらの山を超えたフィアット 500が今、100万円以下というプライスを付けられるようになったわけです。
前述のとおり、この程度の走行距離は特に気にする必要もないケースが多いのですが(なにせ最近の車ですから、大昔の輸入車と違って“やたらとすぐ壊れる”ことはほとんどないんです)、それでも「ちょっと気になる」「心配だ」という人はいるでしょう。
そういった場合にはまず「カーセンサーアフター保証」を付帯させることを検討してみてください。業界最高水準の容といってもオーバートークでないアフター保証を付けておけば、加入プランによって期間は異なりますが、比較的安心して維持できるはず。手前味噌にはなりますがオススメの長期保証です。
整備履歴の確認だけは忘れずに
もうひとつの解決方法は「整備履歴をきちんと確認する」ということです。イタリア車=壊れるみたいなイメージも世の中には残っているようですが、少なくともフィアット 500に関しては「トラブルが頻発して困っている」という状況は聞いたことがありません。専門工場に確認しても「変なタイミングで警告灯がつくなどのイタリア車らしい(笑)マイナートラブルはたまにあるが、エンジンやトランスミッション、エアコンなどが故障するケースは少ない」というのが総合的な見解です。
しかしそれも「きちんとエンジンオイルを交換し、そして指定どおりの周期でミッションオイルやデュアロジックオイルを交換してきた個体の場合」という条件付きです。前オーナーがそういった定期メンテナンスを怠ってきた個体の場合は、正直どうなるかわかりません。
逆に言えば「基本的なメンテナンス(前述の油脂類交換など)を行ってきた個体であれば、大きなトラブルに遭遇する可能性は低い」ということでもあります。それゆえ「整備履歴を確認する」という簡単なひと手間を惜しむべきではないのです。
そして整備記録簿の内容が確認できたなら、あとは内外装のコンディションが納得できる水準かどうかを確認し、細かな電装品などの作動もチェック。可能であれば試乗もしてみましょう。それだけできっと、あなたは「フィアット 500とともにあるステキな暮らし」を手に入れることができます。
総額100万円以下で狙えるカーセンサーアフター保証対象車は、正直ごくわずかしかありません。物件が気に入ったなら、ぜひ検討してください。そして、もしそうでないなら他のアフター保証対象車以外の500もチェックしてみることをオススメします。