Q. 「人気車種なので下取りは高い」と言われ2年前に中古車を購入。しかし、同じ販売店で下取り査定をしてもらったら非常に安い価格に…。高額で下取ってもらえる?

2年前に中古車を購入した際、「人気車種なので下取りは高い」といわれました。しかし、その2年後に車を買い替えるために、同じ販売店で下取り査定をしてもらったら、非常に安い価格に…。約束が違うので、納得が行く額で下取りしてもらうことはできますか?

A. 2年後の価格予想は難しい。具体的な約束がない限りは、納得がいく額で下取りしてもらうことは不可能です。

下取り額は相対評価なので、車種の人気や流通台数などによっても変化します。ドラマや映画で人気俳優が乗ったことにより、相場が上昇することも考えられます。また、その逆で、人気がなくなり相場が下落する可能性もあります。

2年前に「人気車種なので下取りは高い」と言われたとのことですが、これはその時点での話と取ることもできます。そもそも2年先の相場を予想することは常識的に考えて不可能です。2年後も高く下取りしてもらえると考えるのは客側も非常識と考えられます。

例外として、購入時に「絶対に○○万円以下にはならない」というような断定的な判断があった場合は、消費者契約法に違反するので契約を取消すことができます。ただし、書面などの証拠がないと、断定的判断を立証することは困難だということを覚えておきましょう。

ここがポイント!

契約時に2年後の下取り価格を断定するような勧誘があった場合は、消費者契約法に違反している可能性も。

■使える法律用語■

消費者契約法(しょうひしゃけいやくほう)
消費者契約法では、「勧誘のときに重要事項について事実と異なることを告げ、客がその内容を誤認したまま契約した場合は、申し込みを取り消すことができる」と定められている。第4条1項2号には、将来における変動が不確実なことに対して断定的な判断を提供することを禁じている