第120回 現状販売で購入した車がちゃんと走らない! やっぱり修理は有償?
カテゴリー: 契約のトラブル
タグ:
2011/11/22
Q. 車としてちゃんと機能しなくても、現状販売だと諦めるしかないの?
現状販売で中古車を購入しましたが、納車直後にトラブルが発生しました。走行中に突然停車したりしてしまうんです。現状販売で購入した場合、やはり無償で修理してもらうことは難しいのでしょうか?
A. 現状販売でも車としての最低限の機能を満たしてなければ販売店の責任で修理が必要
「現状販売」とはいえ、商品として売っている以上、走る/止まる/曲がるなどの車として最低限の動作は保証する必要があります。走行中に止まるのは、車として最低限の動作が保証されていません。この点に関して、販売店に対して修理を求めることが可能でしょう。
また、直後にトラブルが発生したということは、一見してその故障や欠陥を見抜くことができない場合に適用される隠れた瑕疵(かし)の可能性も。この場合は、無償修理や売買契約を解除する権利が認められています。
ただし、現状販売の場合は、経年劣化や自然損耗が原因のトラブルは納得して購入しているとみなされます。購入後のメンテナンスなどに不安があるならば、保証付きの中古車がオススメです。
ここがポイント!
車として最低限の動作の故障や隠れた瑕疵に関する故障などは、現状販売といえども無償修理や契約解除が可能
■使える法律用語■
現状販売(げんじょうはんばい)
公正競争規約によると、保証が付いておらず、納車時の整備も行われない車の販売を「現状販売」と定義している。ただし、品質表示を適正に行う「車両状態説明書」が交付されるので、これを見て車の状態を判断することができる日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
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