メーカーが保安基準に適合させるために必要な措置を無料で行うことを指します

リコールとはメーカーなどが保安基準に適合させるために行う改善措置のこと。リコール制度は事故などを防止し、ユーザーを保護することを目的としています。

対象となるのは、設計・製造過程において道路運送車両の保安基準(国土交通省令)に適合していない、あるいは適合しなくなる恐れがあると認められた車両のみ。自動車メーカーが対象車を回収し、必要な修理を無料で行います。

リコールの流れとしては、自動車メーカーが不適合の状態やその原因、改善措置の内容などを国土交通大臣に連絡。その後ユーザーに通知し、ディーラーに持ち込んだ対象車に修理・回収を実施します。

リコール情報はメーカーやディーラーからの通知だけでなく、自分から取得することも可能です。各自動車メーカーおよび国土交通省のWEBサイトで調べられますし、メーカーのお問い合わせ窓口やディーラーでも確認できます。

リコールには有効期限がなく、法令によってメーカーは修理する義務を負っています。一方で、ユーザーにも道路運送車両法によって保安基準に適合するように車を点検・整備する義務が定められています。

つまり、リコールに対応せず走行し続けると、場合によってはユーザーの責任を問われる可能性もあるのです。そもそもリコールは自身の安全を確保するためにも行うべきことなので、所有する車がリコール対象であると知ったら速やかに対応しましょう。