一括査定なら車を高く売れる!お得な理由と使うべきサイトを解説
2019/03/27
「一括査定」の上手な活用法を知ろう
車を売る手段を調べていると、よく出てくるキーワードが「一括査定」。しかし「一括査定の仕組みがよく分からない。普通の買い取りと何が違うの?」という人も少なくないはず。
そこで「一括査定」の仕組みを解説するとともに、サービスの選び方、上手に使うためのノウハウをアドバイス。賢く利用すれば、オトクに車を売却できるだろう。
競争で車が高く売れる、一括査定の仕組み
一括査定とは、申込みを一度するだけで複数の買取店に査定を依頼できるWEBサービスのこと。
通常、車を売る時はユーザーが買取店を見つけ、個々に査定を依頼しなければならない。しかし、一括査定ならサービスに登録している複数の買取店にまとめて依頼でき、手間が一気に省ける。
そんな一括査定を利用する最大のメリットは「高額で売却できる可能性が高い」こと。買取店には各店舗に“得意分野”があり、どこが自分の車を一番高く買い取ってくれるかわからない。だが一括査定なら、複数の買取店に査定してもらえるので、最も高い金額を提示してくれるところを簡単に見つかられる。
しかも店舗間の競争が発生するため、さらに金額がアップする可能性も。複数の店舗に個別に連絡し、車の内容をいちいち伝えなくてもいいのも便利だ。
一方でデメリットもある。複数の買取店に対応しなければならない。一括査定を依頼すると、瞬く間に数多くの店舗から連絡がある。しかし、連絡の時間帯や手段を指定できる一括査定サービスもあるので、少なからず対策可能だ。
申し込み~契約までの流れ
現在では一括査定サービスを提供している会社はたくさんあるが、どのサービスも利用時の流れはほぼ同じ。以下の通りとなる。
STEP1 インターネットの入力フォームで査定を依頼
氏名や住所といった所有者の情報や車の車種、年式などを一括査定サイトの入力フォームに入力し、査定依頼する。カーセンサーをはじめ、ほとんどの一括査定サイトは無料。申込み直後に電話が殺到するので、時間に余裕のある時に申し込むのがベター。
STEP2 複数の業者から連絡が来る
すぐに買取店から連絡が来るので、一社ずつ査定日を決める。一括査定は業者が出向いてくれる「出張査定」を提案されるケースがほとんど。何度も対応するのが面倒なら、同日同時刻にまとめてしまうのも手。その場合、他店舗と同時刻に来ることを事前に買取店に説明しておくのがマナーだ。
STEP3 査定してもらい金額を提示される
査定当日、多くの業者は見終わった直後に買い取り金額を提示してくれる。
STEP4 売却する業者を決める
提示された金額や契約内容を見比べて、どの会社に売るか決める。
STEP5 見積書と契約内容を確認
売却額の見積書は、契約を決めた後にならないと出ないことが多い。口頭で約束した売却額と見積書の金額が合っているか、契約内容に疑問点はないか、書面で改めて確認する。
STEP6 必要書類を用意する
車検証や自賠責保険証、印鑑登録証明など売却に必要な書類を用意。譲渡証明書や委任状は通常、買取業者が用紙を用意してくれる。
STEP7 車両を引き渡す
必要書類と車両を引き渡す。買取店が引き取りに来てくれる場合がほとんど。
STEP8 入金を確認する
見積書どおりの金額が入金されているか、念のために確認しよう。
一括査定サイトの賢い選び方
「ちょっとでも高い金額で車を売りたい」という人にはピッタリな一括査定だが、様々な会社がサービスを提供。最近では複数社に情報を公開してオークション方式で競り勝った会社からのみ連絡が来る個性的なサービスも登場している。
そこで各サービスの特徴を一覧にまとめてみた。これを元にサービスを選ぶ際のポイントを解説する。
・提携業者数の多さで選ぶ
一括査定サイトは提携業者の数が多いほど、自分の車にピッタリな業者が見つかりやすくなる。大手買取店と提携しているかも重要。選択肢は多ければ多いほど良い。
・最大依頼業者数で選ぶ
最大依頼業者数とは、一回の査定依頼で何店舗が来てくれるか表すもの。一般的に買取店の選定は、地域や車種などに応じて自動で行われる。依頼業者数が多すぎると対応に追われるが、依頼する買取店をユーザーが選べるサービスもある。つまり、依頼業者数が多く、買取業者も選択可能なサービスが◎。
・サービスの利便性で選ぶ
複数の買取店から一気に連絡されると対応に困ることもあるだろう。その場合は、連絡の手段や時間帯を指定できたり、オススメの店舗を自動で選んでくれたりする便利な機能が付いたサービスを選ぶべし。一括査定の利点が損なわれず、自分にとって使いやすいサービスがベストだ。
・信頼性で選ぶ
信頼性を図る基準は様々だが、運営年数や知名度、大手買取店との提携、利用者数の多さなどが判断材料になるだろう。提携先をJADRI(日本自動車流通研究所)加盟店のみに絞るなど“質”にこだわるサービスも信頼できるはずだ。
一括査定に出す前のポイント
ちょっとした下準備で、高額査定を引き出せる可能性がある。そのポイントを挙げてみた。
・装備品やアピールポイントを書き出しておく
サンルーフや本革、カーナビなど査定額が加点される装備がる。ただ、高級スピーカーや先進安全装備、LSDなどの装備は外観からわからないので買取店にしっかり伝えた方が良い。
また、屋根下保管などもアピールできるポイント。逆に、キズのDIY補修はプロ顔負けに塗装できない限り、査定への影響はほとんどない。
・交渉前に、およその買取相場を把握しておく
「この金額なら妥当だろう」と判断するには、あらかじめ車の相場を把握しておく必要がある。ところが、この相場を知る方法は意外に少ない。
代表的なのは「中古車販売店で売られている車の価格帯から、売却価格を予想する」方法だ。例えばカーセンサーをパソコンで開き、TOPページの「メーカー車名を選択する」をクリック。車種を選ぶと、次のような画面が表れる。
そして上記画面の右上にある「中古車相場」をクリックすると、以下の画面が表れる。
分布図は3パターン。「本体価格と年式」「本体価格と走行距離」「年式と走行距離」という掛け合わせで、カーセンサー掲載車両の統計を調べられる。
具体的な調べ方の例を挙げよう。まず「本体価格と年式」を選んだとする。自車と同じ年式の車は、どの価格帯にボリュームゾーンがあるのかを見る。次に「本体価格と走行距離」でも同じようにチェック。重なりあうゾーンから、およその中古車相場と判断できるだろう。
さらに「年式と走行距離」で、同年式の中で自分の車は走行距離が多いのか少ないのかを確認。そうやって判断材料を増やし、査定額を推測する精度を上げよう。
ただし、これはあくまで「店頭で販売される価格」。車の売却額を知るためには、ここから仲介業者の手数料を引く必要がある。買取価格の目安は、車種や程度によって異なるが、中古車販売価格の7割前後と言われている(下取りの場合、さらに価格が下がる)。当然、正確性に書くので見当をつける程度に留めておこう。
なお、フォームへの入力後、すぐに買取相場の目安を教えてくれる一括査定サービスもある。こちらも実際の買い取り金額より低めに提示されることが多いが、参考にはなるだろう。
売却先を決める際の注意点
査定当日、車を高く売るためのポイントと注意点をまとめてみた。
・最初の一社で決めない
査定時、「通常はこの買い取り価格ですが、今決めてくれれば○万円まで引き上げます」とアピールしてくる買取店もいる。しかし、依頼した全店舗の査定が終わるまで判断すべきでない。そうしたセールストークは他の買取店より査定額が低いと判断したからかもしれないし、大抵は他の業者も似たような金額を提示してくれる。
そもそも最初に訪ねてきた一社で決めては金額を比較できず、一括査定を利用した意味がない。より多くの買取店に車を査定してもらい、最も高い金額を提示した店舗を選ぶようにしたい。
・売却金額だけでなく契約内容もチェック
査定時に多いのは、金額だけに気をとられること。契約内容も確認しないと、トラブルが起こりやすくなる。例えば「自動車税の還付金を返してもらえなかった」というケース。この場合、契約書にその旨がきちんと書いてあることがほとんどだ。
そもそも自動車税が税務署から還付されるのは、年次途中で抹消登録(廃車)された場合のみ。所有者が変わった場合には還付されず、相当分の金額を買い取り金額に上乗せすることで調整されている。抹消登録する場合も、あらかじめ買い取り金額に反映し、還付金を買取店が受け取るのが一般的だ。
ただし、抹消登録後に返金してくれる買取店もあるので、契約書を確認した上で売却先を決定しよう。
一括査定を使いこなし、高額査定をゲット!
一括査定を上手に活用すれば、オトクかつスムーズに車を売却できるはず。一括査定サイトそれぞれの特徴を吟味し、愛車の相場を調べるなど下準備を怠らないことが高額査定への近道だ。