今までの軽自動車にない斬新なデザインを獲得したアイ
軽自動車は、規格というしばりがある以上、似たようなスタイルになることは仕方がない。走りや居住性、安全性などを高次元でバランスさせるとなれば、FFというレイアウトもやむを得ない。しかしそれでは個性がない。「ならばエンジンの配置や駆動方式を変えてしまえ!」と、大ナタを振るって上記要素にデザイン性もプラスした車が三菱 i(アイ)なのです。

ということで、今回ご紹介するのは、軽自動車の革命児、三菱復活への狼煙となった三菱i(アイ)です。「アイってカッコはいいんだけど、高いんじゃない?」と言う人も多いはずです。でもそれはあくまでイメージ。きっとデビュー時にターボ搭載のグレードしかなかったことが要因だと思うのですが、まさにそこが狙い目。ターボの陰に隠れたNAモデルがかなりお安いのです。
三菱 i(アイ) フロントスタイル|おいしい中古車 三菱 i(アイ) リアスタイル|おいしい中古車
↑ワゴンRやムーヴなどセミトール系の軽自動車がヒットするなか、ホイールベースの長いフォルムを採用。その長さは1クラス上のコルトより50mmも長い(左右)
それではカンタンにアイをご紹介します。アイは2006年の1月に登場していますが、その時はターボを搭載したモデルのみ。同年の10月にやっとリーズナブルなNAモデルがリリースされています。

アイ最大の特徴は、何と言ってもそのスタイルでしょう。使い古された言葉で恐縮ですが、近未来的なデザインはいまだ新鮮。街中で見かけると、思わず「おっ!」となります。デザインを優先させた車は、総じて居住性が犠牲になることが多いのですが、アイはそんな車とは一味違います。エンジンをボディの真ん中(正確には後輪の前)に置き、後輪を駆動させるというミッドシップレイアウト(MR)を採用しています。そうすることで、何の犠牲も払うことなく、デザイン、走り、居住性、安全性をバランスさせているのです。

ミッションはNAターボ問わず、4ATを搭載。燃費は19.2km/L(2WDのNA)。これだけ走ってくれればガソリン代を考えて遠出をやめる、なんてこともなくなりそうです。

狙い目は初期のNAモデル!人気のワゴンRよりお買い得!?
そうそう、遠出で思い出しましたが、高速道路などでの安定性が高いのもアイの特徴。ホイールベースをできる限り長くすることで、直進性や安定性が高められています。それでいてタイヤをボディ四隅に配置しているので、取り回しもいい。実にデキた子なんです。

散々ぱら熱く語ってしまいましたが、いよいよ本題。結論から言ってしまうと、アイは2年以上前にデビューした軽自動車の超人気モデルである現行型のワゴンRより安いのです。
三菱 i(アイ) インテリア|おいしい中古車 三菱 i(アイ) フロントマスク|おいしい中古車 三菱 i(アイ) ミッドシップレイアウト|おいしい中古車
↑室内は必要十分な広さを確保(左) 愛嬌あるフロントマスクはまるで動物のようだ(中) シート後方にエンジンが位置するミッドシップレイアウトを採用(右)
アイ:660L+2006年式+走行0.3万km+修復歴なし=73.5万円(新車時価格118万円)
ワゴンR:660FX-Sリミテッド+2006年式+走行0.3万km+修復歴なし=89.8万円(新車時価格108万円)

見てもらえばわかるとおり、年式や走行距離などの条件は同じで、どちらもNAモデル。新車価格はアイが10万円高いにもかかわらず、中古車では15万円以上も安いのです。現行型とは言え、登場から5年近くが経過したワゴンRと比べてこうなのですから、アイがどれほどおいしいかがおわかりいただけるかと思います。

走行性能にこだわるなら当然ターボとなるでしょうが、セカンドカーなど奥様用にとお考えなら、とてもお買い得だと思います。母の日をすっかり忘れていたお父さん、「いやぁコレを選んでいてね・・・」などと言い訳しつつ、まさに愛のサプライズなんていかがでしょうか?

Text/金子剛士

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